2020年、小学校でプログラミング教育が必修となりました。しかし、小学校ではプログラミング言語を学ぶわけではないようです。プログラミングを小学校で習得する意味がどこにあるのか、簡単に整理します。
プログラミング教育で身につく能力は4つ
- 論理的思考能力
- 問題解決能力
- 自分で学びたいと思う学習意欲
- 創造力
論理的思考能力が身に付く
プログラミングの相手はコンピュータです。
少しでも矛盾したコードを作るとコンピュータは意図を汲んでくれないため、因果関係をはっきりさせ、矛盾なくものごとを組み立てる論理的思考力が必要となります。
プログラミングはコードを記述するという言語学習的な部分と、矛盾よくものごとを組み立てていくという数学の証明のような部分が組み合わさり、論理的思考能力を身に付けやすくなります。
問題解決能力が身に付く
プログラミングでは、たとえばパソコン上に交通信号をつくるというような初歩的ものでも、じつに多くのプロセスを組み合わせていくことによって、はじめて実現できます。
ものごとに関して、それがどのような要素でできているか細かく分け、そして、再び組み立てていく考え方は、プログラミングだけではなく世の中にあるさまざまな問題を解決していく上でも役に立つ姿勢といえます。
自分で学ぶ態度が身につく
プログラミングの世界は、変化の早い世界です。
バージョンアップや仕様変更により一つの知識もすぐに過去のものとなってしまいます。
このために、たえず検索サイトや書物にふれながら最新の情報を集めていくことが必要になります。このためにプログラミングを続けていくと、自ら学ぶ態度が自然と身につきます。
創造力が身につく
プログラミング学習で重視されるのは「何をつくりたいのか」という発想力です。
指示される内容を順次処理していくだけでは足りず、自分から「こんなものをつくりたい」「そのためにどうすればいい」という問題提起を行っていくことが求められます。
このために「ゼロから1をつくり出す」創造性を生み出す一歩となります。