Google Antigravity 基本設定のまとめ

目次

Google Antigravity(以下、Antigravity)は、IDEをエージェントファーストの時代へと進化させるエージェント型開発プラットフォームです。単なる自動補完ツールとは異なり、計画・コーディング・ウェブ閲覧まで可能な自律型エージェントを管理する「ミッションコントロール」を提供します。

必要なもの:

  • Chrome ウェブブラウザ
  • 個人用 Gmail アカウント(プレビュー版として無料利用可)
  • Mac / Windows / 特定の Linux ディストリビューション

1. インストール

ダウンロードページ からOSに対応するバージョンをインストールし、アプリを起動します。

セットアップ時に以下を選択します:

エージェントの動作ポリシー(3つ)

ポリシー 内容
ターミナル実行ポリシー コマンドを自動実行するか、都度確認するか
確認に関するポリシー アーティファクトのレビューを常に行うか、エージェントに判断させるか
JavaScript実行ポリシー ブラウザ内でのJS実行をどの程度許可するか

4つのセットアップオプション:

  • セキュアモード — 外部リソースや機密操作へのアクセスを制限
  • レビュー主導の開発(推奨) — エージェントが頻繁にレビューを求める
  • エージェント主導の開発 — レビューなしで自律的に進める
  • カスタム構成 — 任意に設定
デザイナー

複数のポリシーやオプションから選べるんですね。セキュリティを重視したり、エージェントの自律性を高めたり、柔軟に設定できるのはいいですね!

エンジニア

はい、プロジェクトの特性やチームのワークフローに合わせて最適化できます。特に初期段階では「レビュー主導の開発」が推奨されており、エージェントの挙動を理解しながら進めるのに役立ちます。


2. エージェントマネージャー

Antigravity 起動後に表示されるミッションコントロール画面です。複数のエージェントを並行して管理できます。

主要なUI要素:

要素 説明
Start Conversation 新しい会話を開始
Workspaces プロジェクトフォルダの管理
Playground 気軽に試せるスクラッチ領域
Browser Chrome ブラウザとの連携
Editor View VS Codeベースのエディタ画面

エージェントのモード:

  • Planning — 複雑なタスク向け。実行前に計画を立てる
  • Fast — 簡単なタスク向け。計画なしで直接実行
デザイナー

「ミッションコントロール」って響きがかっこいいですね!複数のエージェントを管理できるってことは、並行作業も効率的に進められそうです。

エンジニア

その通りです。特に複雑なタスクにはPlanningモードで計画を立てさせることで、手戻りを減らし、効率的な開発が期待できます。Fastモードは簡単な修正や調査に便利ですね。


3. Antigravity ブラウザ

ブラウザサブエージェントにより、クリック・スクロール・入力・コンソールログ読み取りなどのブラウザ操作が可能です。

セットアップ手順:

  1. Playground で go to antigravity.google などのタスクを入力
  2. ブラウザエージェントのセットアップを求めるメッセージが表示されたら Setup をクリック
  3. Chrome 拡張機能をインストール
デザイナー

エージェントがブラウザを操作できるのはすごいですね!UIのテストや情報収集なんかも自動化できそうです。

エンジニア

はい、特にウェブベースのアプリケーション開発では強力な機能です。手動でのブラウザ操作にかかる時間を大幅に削減し、開発者がより本質的なタスクに集中できるようになります。


4. アーティファクト

エージェントが作業の透明性を確保するために生成する成果物です。

種類 説明
Task Lists コーディング前に生成される構造化プラン
Implementation Plan コードベースの変更設計を含む技術的な計画
Walkthrough 実装完了後の変更概要とテスト方法
Code diffs レビュー・コメント可能なコード差分
Screenshots UI変更前後のキャプチャ
Browser Recordings ブラウザ操作の動画録画

Google ドキュメントのコメント形式でエージェントにフィードバックを送ることができます。

デザイナー

様々な「成果物」が自動で生成されるんですね。特にスクリーンショットやブラウザ録画は、UIの変更を視覚的に確認できるので、私たちデザイナーにとっても非常に役立ちそうです。

エンジニア

その通りです。これらのアーティファクトは、エージェントの思考プロセスと作業結果を明確にし、チーム全体の透明性を高めます。Googleドキュメント形式でコメントできる点も、共同作業を円滑にしますね。


5. エディタ

VS Code ベースの使い慣れた操作性を維持しています。

主な機能:

  • 自動補完 — コード入力時にスマートな候補を表示(Tab で確定)
  • Tab to Import — 不足している依存関係の追加提案
  • Tab to Jump — 次の論理的な場所へカーソル移動
  • インラインコマンドCmd + I で自然言語による補完
  • Explain and Fix — 問題にカーソルを合わせてワンクリック修正

エージェントパネルの操作:

  • Cmd + L — エージェントパネルの切り替え
  • Ctrl + ` — ターミナルパネルの切り替え
  • Cmd + E — エディタ ↔ エージェントマネージャーの切り替え
デザイナー

VS Codeベースなら、すぐに慣れて使えそうですね。特に自然言語で補完してくれる機能は、コードを書くのがもっと楽しくなりそうです!

エンジニア

そうですね。既存の開発環境との親和性が高いのは大きなメリットです。AIによる強力な支援を受けつつ、普段通りの快適なコーディング体験が得られます。


6. フィードバックの送信

フィードバックは以下の各段階で提供できます:

  1. 実装計画 — フレームワークや技術スタックへのコメント(例:FlaskではなくFastAPIを使って
  2. タスクリスト — 検証手順の追加など(例:Verify application by adding, editing, and deleting a todo item
  3. コード変更Review changes から差分にコメント(例:Add basic comments to all methods
  4. ウォークスルー — スクリーンショットや録画へのコメント(例:Change the blue theme to orange theme

変更を元に戻したい場合は、チャットの ↩️ Undo changes up to this point を選択します。

デザイナー

開発の様々なフェーズでフィードバックできるのは素晴らしいですね。特にデザインに関するウォークスルーへのコメントは、デザイン意図が確実に反映されるかチェックするのに便利そうです。

エンジニア

はい、開発プロセス全体にわたってエージェントとの対話を通じて改善を重ねられるのが強みです。もしエージェントの出力が期待と違っても、簡単に巻き戻せるので安心して試行錯誤できますね。


7. ルールとワークフロー

エディタの ...Customizations から設定します。

ルール(Rules)

エージェントの行動ガイドライン。常時適用されます。

* Make sure all the code is styled with PEP 8 style guide
* Make sure all the code is properly commented

ワークフロー(Workflows)

/ でオンデマンドにトリガーできる保存済みプロンプトです。

* Generate unit tests for each file and each method
* Make sure the unit tests are named similar to files but with test_ prefix

チャットで /generate と入力すると、登録済みワークフローが候補に表示されます。

保存場所:

種類 パス
グローバルルール ~/.gemini/GEMINI.md
グローバルワークフロー ~/.gemini/antigravity/global_workflows/<名前>.md
ワークスペースルール <workspace>/.agents/rules/
ワークスペースワークフロー <workspace>/.agents/workflows/
デザイナー

ルールとワークフロー、使い分けが重要そうですね。常に守りたいコーディング規約はルールにして、特定のタスクで使いたいものはワークフローにする、という感じでしょうか?

エンジニア

その認識で合っています。ルールはエージェントの基本的な行動指針を定義し、ワークフローはより特定の、繰り返しの多いタスクを効率化するための「ショートカット」として機能します。


8. スキル

スキルは、必要なときだけ読み込まれる専門知識のパッケージです。コンテキストを肥大化させずに、特定のシナリオで専門的な指示をエージェントに与えられます。

スキルの構造

my-skill/
├── SKILL.md        # (必須)メタデータと手順
├── scripts/        # (任意)Python/Bashスクリプト
├── references/     # (任意)ドキュメントやテンプレート
└── assets/         # (任意)画像など

スコープ

スコープ パス 用途
グローバル ~/.gemini/antigravity/skills/ 全プロジェクト共通
ワークスペース <workspace>/.agents/skills/ 特定プロジェクト専用

SKILL.md の例(コードレビュースキル)

---
name: code-review
description: Reviews code changes for bugs, style issues, and best practices.
---

## Review checklist
1. Correctness
2. Edge cases
3. Style
4. Performance
デザイナー

スキルという考え方も面白いですね!必要な専門知識だけを読み込むことで、エージェントが賢く、でも無駄なく動いてくれそうです。

エンジニア

はい、まさにその通りです。特定のドメイン知識や複雑な手順をスキルとしてカプセル化することで、エージェントをより専門的に活用し、汎用的なプロンプトでは難しい高度なタスクも任せられるようになります。


9. エージェントの保護

ターミナルのセキュリティ

Antigravity — SettingsAdvanced SettingsTerminal で設定します。

ポリシーモード 説明
オフ 明示的に許可されない限り自動実行しない(最も安全)
自動 内部の安全性モデルに基づいて判断
ターボ 明示的に拒否されない限り常に自動実行
  • 許可リスト(オフモード向け) — 実行を許可するコマンドのみを登録
  • 拒否リスト(ターボモード向け)rm, sudo, curl, wget などの危険なコマンドをブロック

ブラウザのセキュリティ

SettingsAdvanced SettingsBrowser URL Allowlist から信頼できるドメインのみを登録。プロンプトインジェクション攻撃を防ぎます。

設定ファイルの場所:~/.gemini/antigravity/browserAllowlist.txt

デザイナー

エージェントが自律的に動くとなると、セキュリティはとても重要ですね。危険なコマンドをブロックしたり、信頼できるドメインだけを許可したり、しっかり対策されているのは安心できます。

エンジニア

はい、AIエージェントがシステムにアクセスする以上、セキュリティは最優先事項です。これらの設定を適切に行うことで、エージェントの能力を最大限に活用しつつ、潜在的なリスクを最小限に抑えることができます。


参考リンク

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